ケアマネジャーにとってアセスメントは重要な仕事のひとつです。
その目的はケアプランを作成していくために利用者や家族の状況、環境を明らかにすることで、そのニーズを見つけ出し目標をあきらかにすることにあります。
しかし、一つ一つ事柄を紐つけていくことで、どのような意味を見出すのかはケアマネジャー自身の力量しだいです。
アセスメントにおける重要なポイントは手元にある情報をどう捉えなおし、そこからどう見出してケアプランにつなげていくかということです。
その中で、どうしても自分の経験や価値観に引っ張られることがあります。
情報間の関連付けも、無意識にその影響を受けています。
たとえば、入浴に関して現時点の危険性や負担に目がいってしまい、今後の可能性を見落とすこともあるわけです。
ですから、結論を出した後も、ほかの可能性はないのか、新しい情報が追加されたらどのような変化がもたらされるのかなど、本人の将来の生活を見据えることが大事になります。
また、訪問介護の利用に関しては無意識のうちにサービスを利用することが優先されてしまう場合もあります。
これでは支援が必要な部分が曖昧になったり、今できていることやこれまでの関係性などを見逃してしまう可能性もあるのです。
そのため、アセスメントでは、判断の際にはその土台となっている価値観や根拠を明確にし、説明できるように準備することが必要になります。
不確定な場合や希望的な予想であれば、それも併せて開示していくことも重要です。